
PARMAN(パーマン)は、設立3年目のまだ若いサークル。中米に位置する“軍隊を持たない国”コスタリカの社会・制度についての勉強会や講演会を主催するのが主な活動だ。
「コスタリカは軍隊を持たないだけでなく、教育にも力を入れているし、国連が算出している『人間開発指数』でも上位に入る“GDPでは見えない先進国”なんです」。
そう語るのは、PARMAN代表の岩田忠士さん(社4)。一昨年の春にPARMANが主催したコスタリカツアーに参加して以来、コスタリカの魅力に取りつかれたメンバーの1人だ。
「でも、」岩田は言う。「僕たちがやっているのは、ただの社会制度勉強会ではないんです。コスタリカに注目することで『幸せとは何か』や『豊かさとは何か』など普段の生活の基本的な部分をより深く見ていこう、というのが一番の核の部分ですね。勉強会でもはじめにレクチャーはしますが、そのあとにやるそういったいわば哲学的な問題の討論がメインなんです」
現実に存在する国を通して、“生身の人間”について考える。その哲学的な討論をするにあたって、コスタリカは「日本でも、アメリカでもない、全く違う新しい視点」を提供し「自分の考えを相対化」させてくれるのだという。
「コスタリカは、自分自身の価値観を見つめ直す機会を与えてくれるんですよ」
PARMANの活動は、ほぼ隔週で開催される勉強会、一橋祭での講演会、年度末に行われるコスタリカツアーの企画・運営だ。その普段の活動について聞いてみると、「全員が兼サーをしてるから『集まれる時間に集まる』という感じです。特にほかの活動にも支障はないし、何よりやっていて楽しいですよ。まあ、メンバーの人数が多くないので、全員が動かないと回っていかないというのはプレッシャーですけど」とのこと。
活動のモティベーションは、なにより「議論の楽しさ」だそうだ。
「アクティブで、個性的で、物事を真正面から考えるアツいメンバー。アットホームだし議論の場としても、個人個人の成長の場としても最高だと思いますよ」
最近は活動が認められ、一橋の大学生協にコスタリカについての本の特集コーナーができたり、中学校のPTAから講演を依頼されたりもした。だが、活動の拡大について岩田はこう言う。
「どちらかと言うと、拡大よりも今の雰囲気を保つ方に力を入れたい。もちろん議論が凝り固まらないように新たなテーマだとか人間を巻き込んではいきたいんですよ。でも、一方で場所自体の意義を保つのってかなり難しいと思うんです。知識欲とか討論欲をしっかり持った人間が、ちゃんとそれぞれ成長していける場を維持しいければと思いますね」
このサークルで得られる知識は? 最後に、岩田にこんな質問を投げかけた。
「まずは、広い視野。いつも当然に見ていたものを実際に全然違う形で行っている国があるんですから、驚きますよ。
あとはやっぱり、社会科学以前の人間のベーシックな部分を考える力が鍛えられますね。一橋ではどうしても、議論の中にそういう視点が抜けてしまいます。もちろん、僕たちの考える“豊かさ”だとか“幸せ”っていうのは、社会科学の視点で見ると非現実的なところもあるし、『理想論だ』と言われがち。だけど、僕は逆に『学生が理想を語らずに、誰が理想を語るんだ』って思いますね。これが役に立つスキルかと問われても、わかりません。ただ、そういう理想をしっかりと考えて自分の哲学を育てていけるのも学生時代だけなんじゃないでしょうか」
企業の不祥事、大義なき戦争。PARMANはそんな“哲学の足りない”世の中にたいする、一番いい薬なのかもしれない。
| 名前 | PARMAN |
|---|---|
| 活動日 | 不定(週1回程度) |
| 活動場所 | 不定 |
| メンバー数 | 8人 |
| 他大学との関係 | SFC・津田塾など(コスタリカツアー参加者) |
| 学生以外との関係 | コスタリカ平和の会 |
| 代表者連絡先 | 岩田忠士(tadashi-gp-0116@water.sannet.ne.jp) |
【新歓情報】
サークル紹介には参加せず。
4月以降の勉強会は3年生を中心に計画中。