

そもそも日本でビジコンが普及し始めたのは 1996 年頃のことです。その中でも東大生が中心となって創設した「学生のためのビジネスコンテスト KING 」は、草分け的な存在です。 KING 以降、学生主体のビジコンが全国各地で開催されるようになりました。

2000 年頃になると産学連携の一環として、大学もビジコンを主催するようになりました。大学主催のビジコンの特徴として挙げられるのは、理系学生限定のコンテストがあることです。大学主催のビジコンは、関東にとどまらず、北海道・関西・九州のような大学が密集している地域に普及していきました。

さらにビジコンが全国に普及した結果、行政機関と大学が共催するビジコンも増えてきました。これは地方部に多く見られます。ビジコンをうまく活用して地場産業を活性化させようという機運が高まっているためです。全国各地で特色のあるビジコンが開催されています。

最近では一般企業が主催するビジコンも増えてきました。特にベンチャー企業のビジコンが目立ってきています。多くのベンチャー創業者が、上の世代からの支援を受けて成功したことから、自分たちも下の若い世代を支援したいという願いがあるのです。企業主催のビジコンの特徴としては、高額の賞金が出ることが挙げられます。優勝賞金が数百万というビジコンも現れました。優勝資金を資本として起業するパターンもあるようです。


現在、ビジコンの数は年々増加傾向にあり、昨年度にいたっては日本全国で 50 強のビジコンが開催されました。
数々のビジコン誕生には、経済停滞の打破、産学官連携、地方産業の活性、など時代時代の背景がありました。そのため多くの学生が未だにビジコンに対してお堅いというイメージを持っています。
ビジコンが学生の間に根付くのは、まだまだこれからのようです。
すでに学生に根付いているのがインターンです。インターンとビジコンの共通しているのは、どちらも学生が社会と接点を持つということです。
インターンは各個人のキャリア形成につながることから学生の幅広い層に受け入れられてきました。一方のビジコンはチームで計画を作るという協同作業であることから、参加する学生の層が限られているのが現状です。
また、ビジコンが根付いていないもう一つの理由として、ビジコンに関する情報を一括に収集出来る媒体が無いことが挙げられます。学生がビジコンの存在を知るまでのアクセス方法は少なく、身近な存在になりえませんでした。これも、情報媒体が多数存在してきているインターンとは異なります。
参加する学生の層を広げるため 2005 年に相次いで創設されたのがビジコンのポータルサイトです。
その中でも大学生のためのビジネスコンテストポータルサイト BizGP は、全国各地で開催されるビジコン情報を配信しています。(また大学生のビジコン獲得賞金総額によるランキングを発表することで、ビジコンの強者が分かるような面白いシステムも導入しています)
ビジコンには、新しい事業領域の発掘やある業種の会社の仕組みを深く理解すること以外にも、まだまだ多くの可能性が秘められています。今後のビジコンの動きから目が離せません。