
太平洋倶楽部……壮大な名前だけど、何のサークル?
そんな疑問を持っている人も少なくないはず。そこで、部長の久保愛美さんにこのサークルについて聞いてみた。
太平洋倶楽部は、一言で言えば旅行サークルだが『皆で一緒に旅行に行くサークル』とは違う。このサークルの活動は、各々が好きな形式で旅行に出かけ、報告会で部員達に旅先の様子を伝えること。久保さんは太平洋倶楽部を「海外に行きたい人、行っている人が集まって、お互いに刺激し合う場所」だと表現している。他の部員の話を聞きつつ、自分の旅行プランを構想する。
報告会ではまじめな話ばかりでなく、旅行先のマイナーな音楽や映画の話なども飛び交い、和気あいあいとしている。サークル外から海外旅行計画中の人が話を聞きに来たこともあるという。このサークルに馴染みのない人もいる反面、実はとても親しみやすいサークルのようだ。
旅行の形式は様々だが、久保さんは一人旅を好んでいる。海外に一人で行くことに不安はないのだろうか。
「外国では衛生がどうのとか言われるけど、実際そこには人が住んでるわけで、生活できない環境なんかじゃないんですよ。行ってみれば意外と平気! ていうか、だんだん死ななきゃそれでいい、っていう気分になってくる。金取られてもなんでも、命があればなんとかなる!」そう言って不安も吹き飛ばしてしまう。
……たくましい!橋女はたくましい(笑)
久保さんは去年の夏、約一か月かけてヨーロッパを旅しているが、その際は初日すら宿をとっていなかったという。宿を全部決めて行くと、予定が束縛されてしまうからだ。宿を日ごとに決めるのであれば、気に入った街に長く滞在するなど、気分次第で旅行を楽しめる。
「旅の目的は人それぞれ。単純に見たことがないものを見てみたいっていう人もいれば、旅行が好きなわけではないけど自分磨きがしたいっていう人もいる。」
大学にとどまっていては、同じような環境にいる人にしか会えない。でも、旅行をすることによって様々な人に出会い、話を聞くことができる。そこが海外旅行の良さの一つだと語る。何を目的に旅に出るにしても、得るものは大きいのだろう。
※部員が実際の旅行中に書いていた日記を原文のまま掲載しています。
(2006年)9月14日木曜日。
今日はものすごい一日でした。本当なら、今日は、マドリード→バルセロナ→ナルボンヌ→トゥールーズ→リオンっていう予定だったのですよ。いわゆる移動日。結構きついっちゃきついけど、それでも1~2時間は余裕をもたせて計画してくれてはあるのよ(BYマドリードの駅員さん)。それが、まさか、あんなことになるとは。
マドリード→バルセロナ間は、昨日の遅れが嘘のように、ほぼ定刻どおりに到着。(*編集注:前日、マドリードへの到着は4時間遅れている)やればできるじゃん、と思ったり思わなかったり。
問題は次のバルセロナ→ナルボンヌ間で起こったんですよ。ナルボンヌからはフランスになるんで、マドリードではチケットが取れず、ナルボンヌ着いてから取ってねーと駅員さんに言われてました。不安はないことはないけど、マイナー路線だから満席になることはないし、2時間も待ち時間があるんだから、なんとかなるだろう。そう思ってました。
駄菓子菓子!! スペイン鉄道、なめちゃいけませんでした。昨日の反省が全く活かされてませんでした。
3時間遅れやがったのよ、こいつ(笑…えない(泣))。電車の乗り換えが間に合わなかったのは仕方がないにしても、駅に夜の11時半頃着いたって、まだ受付があいてるホテルがこんな田舎にあるわけがない……。案の定、駅前のホテルは全滅。あーぁ、駅で始発まで待つしかないかー、と覚悟もしましたさ。
けどね、おもしろいのは、こっから大逆転が始まんのよ!
駅にトボトボ帰ると、何やら駅に人だかりが。どうやら私と同じように到着が遅れたせいで乗り換えができなかった人たちが駅員さんと話し込んでいる様子。このチャンスを逃してなるもんかと、チケットもないのに「遅れたせいで乗り換えができなかった」旨を、半端な英語で一生懸命伝えたさ。チケットないんで、最初駅員さんも渋っていたみたいだけど、周りの人が口添えしてくれたことや、駅員さんの英語がよくわからないふりをしたこと(笑)が功を奏して、今晩の宿をゲット!それも『タダ』で!!ついでに言うと、次の日の朝食付き。
キ、キ、キタ―――(・∀・)―――!!!!
な、何この大逆転。ホテルの部屋も、広くてキレイ。ベッド3つあるのに1人で占領。モーニングコールもしてくれるらしい。因みにホテルから駅までは、タクシーで送り迎え(もちろんタダ)。超VIP待遇じゃんw おかげで、今日の出費なんて、計2ユーロ[=約三百円]よ(笑)
なんとかなるもんだね、ほんと。