THE IKKYO TSUSHIN

知らない街 Vol.4 - 高円寺

中央線に乗って国立から30分。そう、そこは『日本のインド』と呼ばれる高円寺だ。最先端の古着屋がある。朝10時から開店している居酒屋がある。やたら路地が狭い。やたら商店街が多い。やたら猫を見かける……。

そんな様々な面を持つ高円寺。その魅力に迫るべく、高円寺で二万部の発行部数を誇るフリーマガジン『SHOW|OFF』の編集長佐久間ヒロコさんにお話を伺った。

――まず最初に、高円寺と言って思い浮かべるポイントをお聞かせください。

そうですね、なんといっても一番最初に上がるのは古着店ですね。確認されているだけでも150以上の店舗が高円寺にはあります。これは渋谷原宿エリアを上回る数で日本最大、ひいてはアジアでも最大の古着店エリアと言われています。高円寺には原宿や渋谷と違う高円寺スタイルというものがありまして、高円寺好きな人の間ではそれが一歩上級のスタンダードとして扱われています。休日になると地方からいらっしゃる方も多いんですが、全盛期にはわざわざ新幹線に乗って、関西からいらっしゃる方もいました。やはりここにしかない古着があるということなんでしょうね。

――あと高円寺の有名所といえば、ロックでしょうか?

はい。ロックをはじめとした音楽は盛んです。高円寺にはマニアックな中古レコード屋がたくさんありますし、スタジオやライブハウス等も充実しています。元々はパンクが主流だったのですが、現在はロックだけでなくさまざまなジャンルの音楽が取り扱われています。

――他にはどういったものが?

演劇とか、お笑いとかですね。お笑いの人力舎なんかは、新高円寺に事務所を構えています。他にも語ろうとしても語りつくせないくらいの、様々なジャンルのカルチャーが高円寺にはありますね。そのほとんどがマニアックとかサブカルチャーとか言われる部類ですけれども。なので、基本的にジャニーズみたいな人はいませんね(笑)

――商店街なども多いですね。

そうですね。有名なのは純情商店街ですが、北は早稲田通りから南は青梅街道まで多くの商店街がひしめいています。商店街から一本路地入ったと思ったらそこも商店街、見たいな感じですね。「えー、こんな所にもお店があるんだ。」という感じなので、歩いているだけでも飽きないと思います。

――歩くコツみたいなものはありますか?

基本的に駅の南が若者向けの古着屋街、北が昔ながらの商店街となっています。それほど大きな街ではないので、半日かけたら十分回れますね。あと北には居酒屋が多いので、夜になってからも楽しむことが出来ますよ。

――高円寺は23区内ですけれど、その中でも少数派な印象を受けます。

よく、高円寺はアンダーグラウンドの街だ、って言われるんですよ。映画で言うとハリウッドよりインディーズの映画を好むような、そんなアンダーグラウンドな趣味を持つ人達が集まってくる。高円寺って、そんな街なんですよね。逆に言うと、そういった人達の好奇心をくすぐるようなモノや雰囲気が、この高円寺にはあるんです。

――最後に、高円寺の魅力とは何でしょう。

高円寺が好きな人って、何かしら「自分たちは普通の人とは違うんだ」というプライドみたいなものを持っている節があります。だからといってみんな肩肘張ってる訳じゃなくて、すごくゆったりとしてるんですよ。時間も、人も。何かと『やさしい街』なんです。だからこそ、いろんな人や文化が集まってくるのかも知れないですね。

季節は春。吉祥寺や渋谷に飽きたそこのあなたも、ひきこもり気味のそこのあなたも、一度高円寺を訪れてみてはいかがだろうか。いつもとは違う何かが、そこに待っているかもしれない。

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Last Updated: 2009-06-25T03:52:48+09:00 (Thu)