THE IKKYO TSUSHIN

ivote×IKYYOTSUSHIN 未掲載分

――細田さんが活動を始めた動機について聞かせてください。

細田)1年前の立ち上げの時期から参加してました。元々東工大の社会工学科にいたが、周りの人はあまり政治に興味が無かった。ある時、別のサークルで仲良くしていた人が誘ってくれてivoteへ。

自分が理系だったのに政治に興味を持ち始めたのは、浪人生の頃の社会的に不遇な人との出会いがきっかけ。そういう人達を何とかしたいという思いがあった。

――なるほど。活動をする上でのターゲットは分かりました。では、活動のゴールはどこに定めていますか?

原田)政治の方にベクトルを向けることを目指したい。そして最終的な理想は全ての人が社会の問題点を踏まえ、政党の意見を理解した上で投票するようになること。でもそれはあくまで理想なので、当面は投票に行く人を増やすことで、いま掲げているのは20代の投票率80%。どうしてかというと、いま一番投票に行っている70代の人の投票率が78%だから。なかなか実際には難しいと思いますけど1%でも2%でも上がって、上の世代の人に伝わればいいなと思う。

――政治嫌いっていう人はやっぱり多いですか?

原田)最初この活動を始めるときには、同年代の人達は興味がないっていう人が多いと思ってたんですけど、興味がないというよりは、興味をもったけど信用できなくて嫌いになったという人が多かった。投票に行かない=関心がないという、上の世代の人達の若者の見方は少しズレている

――政治が嫌だったら、それを変えようっていう風にはならないんですか?

原田)多分、政治が変わるって実感できない。何の党を選んでも、自分の望んだ人が総理大臣になるとは限らないし、直接日本の政治が動いたということもないから。

――若者の年金の問題(若者側の不利益)もあまりマスコミでは報道されないですよね。本当に知ろうと思ったらインターネットに取りに行かなければいかないけど、そもそも問題が分からない多くの人はそう動機付けられない。悪い意味での無知の循環が起こってしまってますね。

原田)インターネットに取りに行くと何が本当なのか見極める力がないので、変な情報に踊らされちゃう。「友達の○○が、マイミクの○○が言ってたことで……」と謝った情報が広まってしまうこともある。

あとマスコミの伝え方の話で、後期高齢者医療保険は、制度はこのままだと持たないことは明らかなのに、高齢者の声ばかりが伝えられて若者の声や制度の問題点は報道されない。

――投票に行かないことを正当化する理由としてよくあるのが、「投票に行かないことで無言の異議申し立て(サイレント・テロ)をしているんだ」という意見です。それについては?

原田)今の政治が嫌いなのであれば、嫌いという意思表示をしないといけない。

――投票しないことは「否定の意思表示」にもなってないわけですね。

原田)マスコミも盛り上げようがないですよね、投票率が低いと。

細田)白票で投票していいことすら知らない人が多いと思うので、そういうこともちょっとやっていかないとだめなんじゃないかと思いますね。一回でも投票に行けば、政治のニュースを見る目も変わってくるし、その積み重ねが大きいと思う。

――どうやって今の危機的な状況を分かって貰うか、若者の意識を転換してゆくか。その働きかけが今後の課題だと思うのですが、ivoteとして取り組んでゆく新しい試みは何かありますか?

原田)新しく始めようと思っているのは、環境、医療、スポーツなどに興味を持っている人達に、政治の方にもちょっと興味を持ってもらおうと。いま考えているのは「環境×政治」「医療×政治」というイベント。実際に環境をこう変えようと思ったら、それをやるのは政治なんだというアプローチ。元医者で医療制度を直そうと思って議員になった人や、環境のNPOなどをやっていて議員になった人などもいますし。

――モバイルの告知についてはどうですか。投票の直近の告知では有効性が低いという可能性はありませんか?

原田)あんまりメールが来ちゃうと、あまり興味が無い人は嫌になってしまう。ただ一週間前くらいに届くなど工夫はしていきたい。

あとマスコミは「投票日」と言っちゃうのでその日しか行けないと思われるけど、今は期日前投票が簡単になってるし、やってる場所も増えている。僕らはそれを「投票期間」と呼んでいます。それを広めればもっと投票に行く人は増えると思う。

――言い方が難しいですが、政治や投票についての「啓蒙」的な活動なども行った方がいいですよね。

原田)メルマガやivoteのブログで行います。環境と政治はつながっているなどの視点。とはいっても僕らだけでは限界があるので、教員などにも協力を得たい。他には、いくつかの質問に答えると回答者の支持政党が分かるといったものも取り入れたい

――投票率を上げるためには、政治に興味を持っていない人にもアプローチしていかないと高い数字には届きませんよね。そうすると、人気主義、ポピュリズムみたいな戦略も必要になると思うんです。そういった試みについては? 共感してくれる有名人などに協力を募って、投票を呼びかける着ボイスなどを用意するなど工夫していかないと、投票に乗り気でない人に訴求できないと思うんですが、どうでしょう?

原田)着メロや着ボイスとかの案もあったんですが、なかなか難しいんですよ。「政治」というだけで芸能人(芸能事務所)はボツになってしまう。でもポピュリズム的でもいいので、ブームになるために盛り上げてゆきたい。中田英寿などの有名人にも連絡したが返答はなし。

――価値観の転換のためには、ある種のシンボルみたいな人が関わらないと、がらっと変わらないところがありますよね。芸能人は芸能人なりの理由があって難しいと思いますが。

原田)ivoteの設立趣意書には、投票に行くことを当たり前のこと、かっこいいことにしようというのを目標にしようと書きました。

細田)投票に行くのたるいではなく、投票に行かないのはダサいというようにしたい。

原田)でも一方ではおしかりも受ける。考えずに投票している人を増やしているといったような。その意見は分かっているけど、それでも投票に行く人を増やすのを大事にしたい。それに実はそういった意見とも目指すところは同じで、順番が違うだけ。最終的には考えて投票に行く人を増やすという目標に到達したい。

細田)母体数を増やせば、その半分が「次は考えて投票に行こう」となった時に投票率は上がる。

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Last Updated: 2009-07-04T02:42:21+09:00 (Sat)